十六夜 (いざよい)
2010/09/28 Tue. 04:46 [edit]

いつもの鹿も、ジローのデスクの隣でお食事です。
(角、でかくなってない?)

陽も沈み始め、西日がキラキラ差し込みます。

ウトウトしてしまいそうなくらい穏和で、
包み込んでくれるような、やさしく暖かな光です。

その、初秋のやわらかい日差しが空に溶け込み、
ひとつの黄金の帯を見せつけ、十六夜の名月の出番を彩ります。

中秋の名月で思い出すのは、
私事ですが、上杉謙信ですか・・・。
謙信の残した「歌」の中で、心に残る1行。
「四十九年 一睡の夢 一期の栄華 一盃の酒」
人の命は一時の夢のようなものであり、だから永遠に続く栄華などないだろう。
だが、その 人の一生は一杯の酒にも似ていて、
酔いはいつか醒めてしまうが、一時(ひととき)の心地よさを歴然ともたらしてくれる。
ジローのとらえ方としては、「その夢に後悔は無し」って感じかなー。
ひと時の実態のない夢ではあるが、楽しい時間だったと・・・。
解釈は自由でしょ?
酒でたとえてくれたおかげで、戦国の「毘」の武神に興味をもちました。
ジローの分身 ケンタローの「謙」は、謙信からとりました。
寅年に生まれたケンタロー。
謙信の若い時の名前は「影虎」
謙虚で、かつ、武神のようにたくましく、かつ、「信」を重んじる謙信のように、
自分を信じて、どんなに辛く、暗い闇にも一歩づつ、前に踏み出して欲しい。
そんな思いからです。
そして、
もうひとつ。
「極楽も 地獄も先は 有明の 月の心に 懸かる雲なし」
諸行無常の世の中。有明(夜明けの月)のような、
透明で澄みきった よどみない心「信」であれば、
ふりかかる雲など 恐るるに足らず。
(ふりかかる不安や、苦悩、極楽か地獄なんかどーって事ないっ)
てな、またまたジロー的解釈で、今夜の月をあらためて観月しました。
ほんとキレイに撮れました。
「あっ遊んでて、暇ってわけでなく、忙しい中がんばって撮りました」
あしからず。

「かかってこいやー」
さ。寝よ。
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コメント
天に近いと、空を眺める機会が増えるんですね。
刻々と変化する天は、見ていて飽きない。
大いなる愛の固まりです。
感謝!感謝!
シカの角は、毎年生え変わるので、結構、田んぼに落ちていて
邪魔になりますよ。
そうなんです。
>dinkelさま。
ジローは、窓際族なので、空をデスクで
毎日見ています。
特に西日がモロ顔に当たります。
空は楽しいですね。
シカは、カワイイです。
でも、俺のハーブを全部食べたから、キライ。
雨上がりの虹を思い出しました。
8月の末に滞在したときのことを思いました。
まだまだ猛暑が厳しい中、見晴らしの素敵さに惹かれ、日傘で防御しつつお庭に出たところ、鹿に出会いました。同じ鹿でしょうか。
8月最後の日曜日。
ガーデンミュージアムに行くため、早めの夕食のテーブルについて前菜を待っていた頃に夕立があり、しばらくしてきれいな虹がかかりました。
なんだか得した気分になりました。
もうずいぶん涼しくなったのでしょうか。
ありがとうございます。
>しの様
コメントありがとうございます。
ロテルの魅力をわかっていただいてる
お客様にコメントいただき、
たいへん、嬉しい気持ちです。
ロテのスタッフも、この環境が大好きです。
シカは、2匹が、ずっとホテルのまわりにいます。
きっと同じシカでしょう。
ロワゾーブルーの虹は、
私もよく遭遇します。
空が近くて、楽しい思いばかりです。
天気のいい朝は18℃くらいですか。
夜はもう、冬に近いくらいです。
また、おまちしておりますね。
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