すぐき(谷農園)
2010/12/11 Sat. 08:28 [edit]
いつも上賀茂の京野菜を取りにいかせてもらってる、
谷農園さん。
すぐき(京都の有名漬物)の仕込みの模様を、
せっかくですので。

京都の漬物は有名ですし、
種類も多いですが、
中でも「すぐき」は
珍しい「発酵系」の漬物ですよね。
普通に↓このようにして漬け込むのですが、

その後で「ムロ」って言う
あたたかい部屋で、発酵させるのです。
まずは、収穫した「すぐき」を
あっそうそう、
生の野菜の状態でも 「すぐき」 漬物になっても名前は「すぐき」です。

収穫したら「洗う」って思ってましたが、

「土」の付いたまま
皮を剥いて、

こーぉーんな大きなタルで
塩をまぶしながら、塩付けにしていくんですって。


谷(息子さん)
いつも鷹峯唐辛子や、賀茂茄子、聖護院かぶら、京みどり、万願寺など
たくさん作っていただいてます。
デカイでしょ タル。


きれいに1段づつ重ね、塩を1杯まいて、
また重ね・・・・・
タルから出るくらいまで重ねたら、
重しをして、
↓みたいに水が出てきて

そこで洗うそうです。
塩に初めに漬けたほうが、
土のミネラルも入りますし、
汚れも虫も、いっきに洗えます。
第一に「しんなり」するから、
本漬けするときに、茎なんかも 折れないで漬けられるそうです。

そしたら、小樽に分けて
さらに漬けていきます。

以前までは「てんびん」みたいなもので重しをしてたのですが、
谷さんとこは、近代化で
エアーコンプレッサーの重石で圧をかけます。

このワラの編んだものは、
圧をかけた時にワキからハミ出る「すぐき」を
押さえ込む縁取りみたいな役割りらしいです。

何週間か漬かったものです。
全行程で、3週間~1ヶ月って言ってたっけなー。
(谷さん・間違えてたらすんません)
「すぐき漬け」っぽくなってきました。

昔はタルにダイレクトに漬け込んでいたそうですが、
今は、衛生的指導により、
ビニールで包み込んでいるそうです。

谷さん(お父さん)です。
覗いてますが、
ここが「ムロ」ですね。「室」
ここで、発酵して、
あの「すぐき」独特の すっぱいような味わいが生まれます。

静かに並んでますね。
温度は企業秘密らしいです。
ジローは見ましたが、
漬物農家、それぞれ微妙に温度が違うそうです。
実際、ほかの漬物農家さんも違う温度でした。
ジローもいろんな農家さんに行きますが、
それぞれ特徴や個性がさまざまで たのしく、勉強になります。
何代も前から続く 「伝統」
「伝統」の中に・・・先に・・・「個性」が生まれるんですね。
づっとづっと
続いてほしいものです。

そして「伝統」を越える 「次世代」 へ。
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